感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tonpie
38
古書店で本をめくっていて、動けなくなってしまった句集。死者を想う彼岸に読み直してみた。「健次」は中上健次のことであろうが、短詩形態は、作者と読者のきわめて個人的な情景と思いにスピーディーに共鳴してくれる。この春、この句集を抱きしめて花見をしたい。 ●父の座に葉巻のにほひ去年今年 ●バーボンの日暮れの色や健次の忌 ●アスパラガス茹でて母なし姉もなし ●メーデーや父の戦後の寂とあり ●詩の水脈は荻窪にあり秋のこゑ ●去年今年死者と旅してゐたりけり ●寄せ鍋や生者は死者に生かさるる2026/03/24
紫羊
19
「白い戦場」に続けて読んだ。こちらも追悼の句集。魂の奥底から突き上げる感情を持て余しているような句もあるが、ぴたりと噛み合った句に触れたとき、心が震えるような感動があった。2023/07/16
チェアー
7
年を取って死者と対話ができるようになった、それが生きる糧になった姿がうかがえる。中上健次とは才能があるものどうし、通じるものがあったんですね。2016/11/18
葛
1
著者:角川春樹 2016年9月21日初版第1刷発行 発行者:上野勇治 発行:港の人 装幀:西田優子 印刷製本:シナノ印刷 定価:本体2800円+税2022/07/02
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