文春文庫<br> 弥勒の掌

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文春文庫
弥勒の掌

  • 著者名:我孫子武丸
  • 価格 ¥600(本体¥546)
  • 文藝春秋(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167717674

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内容説明

これが現代ミステリの到達点だ!
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事、蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師、辻。やがてふたりはある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するが――。
あらかじめ申し上げておきます。本作は、社会派の本格捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする壮大なたくらみが隠された作品でもあります。どうか注意深く、慎重に、身構えて読み進めてください。それでもなお……! 必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることでしょう。迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ。まさに、現代ミステリの到達点といえる逸品です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

282
ねねみるさんの『殺戮にいたる病』レビューから派生して購入。まずまずでした。系統としては殺戮~と同様。グロイ病的描写がなく、進行が地味。新興宗教ものでは、もっと強烈な作品が目白押しなのでインパクトに欠けたのかと。ラストの仕掛けは楽しめました。こういうのは上手ですね(^^)これがもっと長い作品だったら退屈したと思いますが、本当にコンパクトで読みやすいので、損したとは誰も感じないのではないでしょうか。2016/07/01

サム・ミイラ

230
長いようで短い不思議な小説だ。ずっと導入部のように思わせながら、そこまでが長いが、急転直下解決をみせる。画期的と言っていいのか謎解きをするいわゆる探偵役がこれ以上ないくらいの不可思議さ。大いに無理ある二つの殺人事件のからくりも力業で納得させてしまうのは凄い。こういうシニカルな話は好みだがコメディになったのかとさえ思えるラストには唖然。一番のトリックには触れないがやはり殺戮にいたる病と比べるとかなり落ちると言わざるを得ない。それを期待して読むべからず(笑)2016/10/20

青葉麒麟

156
よくある宗教洗脳モノかなって思ってたらまぁ意外な展開に。このラスト好きだな。思わずニヤリしちゃった。つくづく新興宗教って恐ろしいと思う。信者を夢中にさせるためのシステムが凄いね。他者をライバル視させて敵対心を煽るのは人の気持ちをよく判ってるなぁ。2014/04/17

takaC

143
最初の罠に引っ掛かり挽回の機会のないまま読了。物語の終わらせ方は異色。2013/07/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

131
ふたりの主人公がどちらも共感できないのが残念だが、十分面白かった。2013/09/14

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