感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山崎 邦規
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春秋という経典を注釈した書物。歴史で有名な董仲舒の著作。やや知識人の風をして論理を操るところはあるが、論の運びは気持ちいい感じが起こる。春秋の主張を擁護する論調だろうが、春秋の内容の知識がないから、的確に読解はできていないだろう。ただ、儒教の論法に幾分慣れているので、読み通すのは痛快だった。具体的に何を学んだかはハッキリしない一方で、この文章の空気は心地良く呼吸できたといった具合である。2024/12/16
yoshi
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外孫が王位を継いだ場合、外戚に王統が移り、国が滅んだとするとのこと。中国史、韓国朝鮮史にも外孫が皇位、王位を継いだ事例はないのでは、、これが東アジアの憲政なのでしょう。日本は東西古今の文化文明の集まった国として、こういった観点も勉強になりました。他に刑を考える際な意図、犯意がどうであるか、既遂か未遂かをみることなど、東アジアにおける法解釈も示されており興味深い一冊です。2022/12/30