内容説明
EF65形500番代は東海道・山陽本線の特急列車牽引用として製造され、ブルートレインブームの火付け役として、また新型貨車による特急貨物(後の高速貨物)列車の専用機として、輝かしき功績を持つ国内屈指の名機関車である。その彼等も後に登場したEF65形1000番代やEF66形によって第一線を追われ、国鉄末期には関東のローカル貨物列車を担当、JR発足後は501号機がJR東日本高崎運転所、502~542号機はJR貨物高崎機関区に配置となり、全機が高崎を起点に第二の人生が始まった。著者はいずれ去り行く特急色500番代の活躍を記録しようと、元々趣味であったカメラを手に取り、地元横浜の地の利をもって高島線に出向いた。そしていつしか運用を調べ、その撮影範囲は関東一円にまで広がり、完全に虜になってしまった。ここに、駆け巡った日々の記録を留め、再びその活躍を脳裏に焼き付ける。
著者等紹介
斎藤和正[サイトウカズマサ]
1971年横浜生まれの横浜育ち。潜在的に機関車が好きだったので、写真趣味の一環として気軽に撮影を開始したが、500番代の魅力に惹かれ、後に機材を一新して本格的な撮影に入る。35ミリから中、大判によるアオリ撮影まで行い、画質やピントのよいきちんとした作品づくりを常に心掛けている。現在、引退して廃車となった520号機を残そうと保存活動を展開中である。関東高機会会員。EF65 520保存委員会代表
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