出版社内容情報
大きな耳に、輝く黄金色の毛、ふさふさの長いしっぽ。
愛らしい動物として、昔ばなしやアニメーションのなかで活躍するキャラクターとして、または神さまのお使いとして、老若男女問わず誰もが知っている身近な動物でありながら、謎の多い“キツネのせかい”を解き明かす。
体のつくり・生息環境・食事・子育てといった生態的な特徴から、キツネと人の今昔の関わり、よりよい共生のための課題と対策まで、長年キツネの研究を続けてきた著者がわかりやすく解説。
【本書のポイント】
●種としての特徴から分布、基本的な生態、狩りの仕方、子育て、家族構成など、キツネに関する幅広い知識が満載。
●古代から現代までの多数の文献や資料、作品から、人がこれまでにキツネに抱いてきたイメージを紹介。
●「巣穴の構造」「食べものの好ききらい」「年齢の調べ方」など、国内外の専門的な調査・研究を取り上げ、著者が実際に経験したエピソードなどを交えながらわかりやすく解説。
●エキノコックス症や、農作物を食べる害獣としてのキツネ、キツネの交通事故、餌付け問題など、現代の人との軋轢や課題にも言及。問題解決に向けた取り組みを紹介し、キツネと人のよりよい関係について考察。
内容説明
本当のすがた、知っていますか?大きな耳に輝く黄金色の毛、ふさふさの長いしっぽ…だけじゃない!生態から人との関わりまで、キツネのひみつを解き明かす!
目次
第1章 キツネのイメージ考
第2章 キツネのキホン
第3章 キツネの食事
第4章 キツネの社会
第5章 キツネと人とエキノコックス
第6章 現代のキツネと人
著者等紹介
塚田英晴[ツカダヒデハル]
麻布大学獣医学部動物応用科学科教授、博士(行動科学)。野生動物学、動物行動学、野生動物保全管理学を専門とする。1968年岐阜県生まれ。1990年北海道大学文学部卒業後、北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。学部・大学院時代はキタキツネと人間社会との関わりを研究し、1997~2000年は北海道大学大学院獣医学研究科寄生虫学教室にて、エキノコックス症の終宿主対策に関する研究に従事。2000~2015年、農林水産省草地試験場および農研機構畜産草地研究所に勤務し、牧場に生息する野生動物に関する研究に取り組む。2015年より麻布大学に着任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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