内容説明
昭和12年(1937)4月朝日新聞社「神風」の訪欧飛行が成功した。それは同時に、純国産機の世界デビューでもあり、「神風」の帰還直後に発生した日中戦争のはざまで生まれた、昭和の時代における社会重大事であった。伝説の純国産機による国際公認記録の樹立。
目次
大正十四年の朝日新聞訪欧大飛行「初風」「東風」が残した課題
「神風」の飛行概要
飯沼正明操縦士と塚越賢爾機関士について
「神風」訪欧飛行完成記念写真帖
日本の記録飛行
東京‐ロンドン記録飛行一万五千キロ
新聞社の大競争時代
朝日新聞社航空部
国内の「神風」報道―朝日新聞を中心として
海外報道を読む―「神風」=ディバイン・ウィンド、ヨーロッパの記録
ロンドンで語り継がれる「神風」
「航空黄金時代」としての一九三〇年代
「神風」を生んだ日本航空界の実力
「神風」が飛んだ一九三七年の世界
「神風」―そして民間航空への系譜