出版社内容情報
戦後日本社会のあり方の変容を,映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の登場人物「六子」のありえたかもしれない人生を追いながら説明していく。要点を押さえた解説で,家族,雇用,地域,階層など社会学の基本的なものの見方を知る入門書としても最適。
内容説明
私たちはどこから来て、どこをどうたどって、この社会にたどりついたのか。「六子」とその家族のありえたかもしれない人生を追いながら、日本社会の変遷を振りかえる。
目次
はじめに―「ALWAYS三丁目の夕日」から「無縁社会」へ
第1章 集団就職の時代
第2章 テレビの時代
第3章 六子の結婚
第4章 高度経済成長期の社会
第5章 一億総中流社会―安定成長期の社会
第6章 失われた三〇年
第7章 家族のポスト戦後体制―第二の近代社会へ(その1)
第8章 雇用のポスト戦後体制―第二の近代社会へ(その2)
第9章 地域の変容―第二の近代社会へ(その3)
おわりに―第二の近代社会を生きる
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
hide-books本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
awe
6
戦後日本社会のあり方を「ALWAYS 三丁目の夕日」の登場人物らを題材に、近代社会から「第二の近代社会」への変容と捉え、住宅、雇用、家族などがいかに「標準」なるものから多様な形へ変化していったかが論じられる。◆「おわりに」が圧巻。近代家族はもう主流ではないという話をした後に、それでも「家族」は必要だという内容の一文が。思わず目を疑ったが読んで納得(ネタバレになるのでここでは書かず)。分かっていることではあるが、こういう切り口で論じられると、改めてそうだよなあと。あとジンメルは初めてWLBの重要性に気付いた2024/07/20