内容説明
多文化・多言語の国をひもとく。南米の内陸国ボリビアはアンデス高原とアマゾン低湿地帯からなる。本書は、その東部低地のチキタニア地方の言語教育に焦点をあて、ボリビアの歴史や文化を紹介。
目次
1 チキタニア―そこに住む人々と言語(チキタニア地方、チキタノ、ベシロ語(チキタノ語)について
本書の舞台とロメリーオ地域について
チキタニア地方の政治情勢
チキタニア地方におけるベシロ語教育
ベシロ語教師ルベンについて)
2 ボリビア国家の形成と変容―先住民と言語の位置付けをめぐって(ボリビアにおける国家・先住民・教育;ボリビア東部低地におけるチキタノの歴史・言語・教育)
3 ベシロ語教師ルベンとの出会い(ルベンとその家族との出会い;ルベンの語り)
4 ルベンのベシロ語授業の風景(筆者への個人授業;学校におけるベシロ語授業の風景;多文化・多言語政策の抱える矛盾)
著者等紹介
中野隆基[ナカノリュウキ]
1988年、広島県生まれ。大阪大学外国語学部国際文化学科比較文化専攻スペイン語コース卒業、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻文化人類学コース修士課程修了、同博士課程在籍。修士(学術)。現在、東京海洋大学、上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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