内容説明
雑誌の特集で邪馬台国を取り上げることになった津野田のもとに親友・乃木の自殺が知らされる。驚いたことに彼もまた、邪馬台国について調査中だったというのだ。取材を始め、国東半島へ飛んだ津野田は、そこで「マルコ・ポーロ・クラブ」なる金業者の集団に遭遇する。「何かが裏にある」―そう感じながら調査を進める津野田は、邪馬台国と黄金とを結ぶ意外な事実を発見するのだったが…。「嘘部シリーズ」の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
33
読み終わってすぐ感じたのは、あれっ、こんなだったっけか?「嘘部」シリーズもっと面白かったはずだがなあ…と。ただひょっとすると、これを飛ばして「闇の中の哄笑」を読んでいたのかなとか、いろいろ考えてしまった。逆に「闇の中の系図」の方を後から読んだ方が楽しめるのではないかと、今では思ってしまう不思議。「哄笑」は手元にないので、また今度探してみます。2011/12/21
たぬ
27
☆4 これまで読んだ3冊は皆多かれ少なかれSFだったけど今回はミステリー。それも個人的にも興味がある邪馬台国をベースにしているからかなり楽しめた。…のだけど、『闇の中の系図』を先に読むべきだったと後悔。シリーズものとは知らずにいたから最終盤で続々登場の噓部連中にえ?え?え?私置いてけぼり?状態。順序通りなら4.5点だったろうな。2021/10/06
みっちゃんondrums
8
作者が登場人物を通して語る邪馬台国九州説の展開に納得させられる。四十年近く前の作品だから、今ではもっと違う見解もあるのだろうけど。中ほどからマルコ・ポーロの話まで出てきて、ストーリーは大風呂敷を広げた割にはあれっという結末。どこまでが真実でどこまでが嘘なのか、その追及をはぐらかされたような感じ。伝奇ロマンだと思って読み始めたけれど、歴史ミステリーかな。2014/05/15
山田太郎
4
話が広がるだけ広がってわりとあっさり終わるな。2010/02/23
こまめ
2
☆2 話が膨らむ割にラストがアッサリしすぎてた。内容の大半が歴史話で作者の持論を語りたいだけだったような…?シリーズものとしては主人公の今後がちょっと気になる。2013/01/19