内容説明
ベトナムでの軍事顧問としての任務を終えた、ソ連空軍のマーシャ・カルチェンコ大尉。本土でテスト・パイロットを務めたのも束の間、今度はエジプトに送り込まれることとなる。「大使館員夫人」というニセの立場でエジプトに降り立ったマーシャたちだったが、間もなく、ナセル大統領によるスエズ運河国有化宣言が出されて…。エジプト対英仏&イスラエルのスエズ運河を巡る動乱に、マーシャたちは巻き込まれてしまうのか?イギリスのスパイとのカーチェイス!動き出す第一次大戦期の戦艦!地中海上の航空決戦!そして、まさかの再会…!?マーシャは帝国(主義)の魔手から逃れられるのか!?
著者等紹介
富永浩史[トミナガヒロシ]
埼玉県生まれ。1994年、『死天使は冬至に踊る』で富士見ファンタジア長編小説大賞佳作に入選し作家デビュー。ライトノベル、架空戦記、最近は航空機解説も手がける
速水螺旋人[ハヤミラセンジン]
漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のりっく@泡沫戦史研究所(ワクチンうってもマスク・手洗い・うがい励行!)
1
前作の「ディエンビエンフー大作戦」から11年後の新刊登場!ということで、引退したパイロット「マーリャ・アルカージェヴナ」氏へのインタビューとして物語は始まります。前作「ディエンビエンフー大作戦」の後日談から舞台は風雲急を告げる中東へ。またしてもゲテモノソ連機総出演?2021/06/02
晴天
1
スエズ危機、ハンガリー動乱という急展開する国際情勢の中、当時の時代背景においてもっともらしく登場した奇人や珍品が一点に集まってくるのは爽快であった。また、主人公が加齢を意識したり、意識していないことを意識したりするシーンが時折あるのもよい。人はいつまでも若くはない。これはもう数年後の話も読みたくなってくる。2021/06/08