出版社内容情報
日本には三大怨霊として畏敬されている存在がある。平将門・崇徳上皇と並び称される存在、それが「火雷天神」の異名をとる菅原道真である。権勢を誇る藤原時平との政争に敗れた道真は太宰府へ流される。だが、密教に秀でていた道真は、天魔「大自在天」の力を借りて、怨霊・道真として京の都を祟りはじめる。京の守護者・比叡山の座主である尊意と、弟子の良順は、「不動明王の利剣」の力で辛うじて時平を守りきったが、荒れ狂う道真は、疾病の呪いを京の民に及ぼす……。存亡の危機に置かれた京都はどうなるのか?書き下ろし歴史伝奇アクション!