内容説明
樹から風を創った造形作家、砂澤ビッキ。その素顔と創作の原点―。未発表の創作童話、メモ、エッセイから絶筆まで。
目次
1 四つの風(風よ;四つの風デッサン;メモ「樹の中に氣があり~」;「風雪という名の鑿」)
2 風を創る(メモ「思いつきあるいは~」;メモ「マジックハンドで制作することではない」)
3 夢を記す(「青い砂丘にて」7;「青い砂丘にて」15;無題(子供がふたりいた。)
未発表童話「冬の動物園 ライオンと野ネズミ ガリ」)
4 筬島(『変貌』;詩「天塩川」;スケッチ「犬」)
5 最後の作品展(絶筆)
著者等紹介
砂澤ビッキ[スナザワビッキ]
1931年~1989年。北海道を代表する造形作家・彫刻家の一人。旭川市生まれ。1978年からは上川管内音威子府村筬島に「アトリエ・サンモア」を構え、札幌芸術の森野外美術館(札幌市南区)の野外彫刻「四つの風」をはじめ神秘的でダイナミックな彫刻作品を次々と発表した
井上浩二[イノウエコウジ]
1952年、登別市生まれ、北海学園大学工学部卒。1978年から北海タイムス、道新スポーツ、ホクレンで、カメラマン、記者、編集者として勤務。2018年からフリーランスのフォトグラファー&ライターとして活動。砂澤ビッキとの出会いは1979年秋。以後、筬島のアトリエ・サンモアに通い、制作風景や日常生活などを撮影した。1989年のビッキ生前最後の展覧会も撮影。ビッキ逝去後は、「四つの風」の変貌を撮り続ける
井上マリエ[イノウエマリエ]
1956年、札幌市生まれ、北海学園大学経済学部卒。1979年冬から翌春にかけ、アトリエ・サンモアにて制作風景や日常生活など撮影。卒業後は東京の出版社で編集業務に携わる。1982年に帰郷し、井上浩二と結婚。ビッキ作品展や出版物への写真出展に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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