内容説明
3人の紙好きが出会ってはじめたお店「パピエラボ」。居心地のよい店内には紙にまつわるプロダクトや作家の作品が並べられ、活版印刷の窓口もあります。自由気侭にはじまったお店にはお客さん、作家さん、印刷所や工場の職人さんとの楽しい出会いがあり、そんな人たちとの記録のような本です。クリエイター注目の、古くて新しい活版印刷。
目次
パピエラボの仕事
パピエラボ・メンバープロフィール
パピエラボのはじまりと、これからのこと
印刷所と工場
インスピレーションソース
海外の活版印刷
パピエラボと作家
プロジェクト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
67
三人の紙好きが集まって出来たパピエラボさんによる町の紙や印刷屋さんやデザインの話。町の活版印刷屋さんの厳しいけど頑張っている姿が素晴らしい。紙関係のア―トや、アメリカでの活版印刷事情なども面白い。2017/05/06
エムコ
3
……本文より「人の手の痕跡が残る紙は、メールよりはるかに雄弁で、ときに心の深いところに刻まれ、人生のベクトルを変えることさえある濃厚なコミュニケーションツール」という大平一枝さんのコラムの一文。モノの向こうに人がいる、そんなことを実感できた本書はこれから心強い味方になってくれるに違いない。オマケで個人的にとても惹かれたのはこの本の本文用紙。やさしい風合いの、ちょっとザラつき感のある嵩高なラフ紙。アドニスラフという用紙らしい。2010/08/05
イケダ
0
就活をしている学生です。この本を手にとったのは、デザインや印刷業に興味があったからなのですが。もう長い間就活をしてますが、まだ進路が未定です。毎日たくさん悩んでいます。職人さんたちをみていると、ああ、働くってこういうことだよなって、思います。自分の手で生み出して、かたちがあって、実感があって、すてきなことです。2013/11/09
林克也
0
タイトル通りの内容。拘ることは面白いし、人を引き付ける。ヘルペチカ、ループウィラーのスゥエットを知った。各印刷所の写真が、これまたいい。2011/05/02
すじこ
0
パピエラボを知るきっかけは某ファッション誌へのたびたびの登場によるもので、気がついたら名前を覚えていた。わたしは印刷とかデザインというものにはまったくの門外漢だけど、活版印刷への真摯な姿勢や愛情はとても伝わってきた。フラットな、ぶれない様子がなんだかとてもあたたかい。来年こそはパピエラボのカレンダーを使いたいなー2010/10/07