感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
45
2006年刊。橋の写真集。ただ遠近感やスケール感に幻惑されるのが楽しい。現物も良いけど、プロの撮る作品には説得力がある。穏やかな橋、厳粛な橋、華やかな橋、寂れた橋。欧州の古い町には屈強な石橋が似合う。血生臭い歴史の刻まれた橋を、老人がトコトコと渡って行く。背景の城や教会も禍々しい。石橋が中世の剣や盾とすれば、鋼鉄の斜張橋は巨大なミサイル。下を流れる水は変わらない。人間が滅びて橋が朽ちた後もそのままだろう。簡易な木や竹の橋、家屋の前の小さな橋に、本来の動物らしさが宿る。2025/05/14
tera。
30
167枚の橋の写真集。橋は人の暮らしに必要とされて作られている実用的な建造物なのに、こんなにも違う顔を見せてくれる。美しい装飾が施されてライトアップされたものや、質実剛健なもの、走って渡ったら崩れ落ちそうなものなど。しかしどれもお国柄や街や暮らし、風景に溶け込んでいて違和感がないのが素晴らしい。何度も繰り返して見たくなる一冊。ここには載っていないけど、私のオススメは熊本にある通潤橋。2014/01/10
芽依*
19
橋は生活の中で大切な役割を果たしている。豪華な装飾で街のシンボルの様な顔をしたものから、小さな小川に板を数枚かけただけのものまで、いつの時代にも移動手段に欠かせないもの。写真には説明書きなどは無く、どこの国か最後の数ページに書かれてあるだけ。日本にも風情のある橋がある。著者の言葉が印象に残っている。なだらかで無いのは地表だけでなく、人生も人とのやり取りで橋を架ける必要のある対立がある。渡りたい橋がいくつもありました。2017/10/15
ふろんた2.0
19
国力と目的(人が通るのか車両が通るのか)によって、ずいぶんと差が出ている。2014/06/24
ののまる
17
最近、船にのって下から橋を見る機会があって、大阪の橋を調べようと思っていたところ。石造りの橋はいいなあ。2015/11/15
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