出版社内容情報
少し昔、暑い夏のこと。大きな店の若旦那が病気で寝込んでしまいました。
「色つやのええ、ふっくらした…みかんや。みかんが食べたいねん」
番頭さんは、そんなことかと大笑い。しかし、たいていのものが年中手に入る時代ではありません。あちこち探しまわり、やっとひとつ見つかりましたが…。古典落語の名作を絵本で描きます。
著者等紹介
もとしたいづみ[モトシタイヅミ]
絵本・童話作家。『どうぶつゆうびん』(絵・あべ弘士/講談社)で第52回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『ふってきました』(絵・石井聖岳/講談社)で第13回日本絵本賞、第39回講談社出版文化賞絵本賞を受賞
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
画家、イラストレーター、絵本作家。『おたまさんのおかいさん』(文・日之出の絵本制作実行委員会/解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞、『いろはにほへと』(文・今江祥智/BL出版)で第10回日本絵本賞、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で第13回日本絵本賞、第57回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
5
「絵本で落語!」シリーズ。好きな落語です。絵本にしてもそのおもしろさは損なわれていません。真夏に探す羽目になったみかん。自分が言ったことで自分の首を絞めることになるかもしれないと必死にみかんを探す番頭さん。たったひとつだけあったみかんの値段がなんと千両!高いか安いか、その判断基準はそれぞれの立場の違い。番頭さん、早まったのではないですかね?2024/12/10
キ♡リン☆か
4
面白かったですよ。落語って楽しいですね。2025/03/22
fumin
3
落語絵本 長谷川義史さんの絵ともとしたいづみさんの文で落語の愉快さが子供達にも分かりやすい一冊。2024/08/31
たくさん
2
長谷川さんの絵なんだけどオリジナル物よりもこういう古典的なある程度型から外れることができない感じの原作物のほうがいい味が出てくる作家さんじゃないかって思える感じになってきた。この番頭さんの中間管理職のような伺いを立てて必死に自分のできることに対処する表情なんかもとてもいい。こういうメッセージ性が少なくてテンポがいいもののほうが長谷川さんのいいところが出せるのではないかと思わされた一冊でした。2024/08/02
moco
1
【小2】へんなおじさん。 みかんで元気になって他人にあげるとは2025/04/19