内容説明
名作「骨のうたう」を残した戦没学生の詩、随筆、小説、まんが、シナリオ、手紙、そして軍隊時代に秘かに書いた「筑波日記」等を集大成。1984年の『竹内浩三全集』、続く2001年の『竹内浩三全作品集 日本が見えない』から11年。その後新しく発見された作品群を完全網羅し、次代への読者のために新たに構成・編集した決定版。
目次
プロローグ 希望と絶望の青春
第1部 宇治山田中学時代
第2部 日大芸術学部時代
第3部 出征・兵営・戦死
参考作品・雑稿
補 戦後への絆―竹内浩三を偲ぶ
著者等紹介
竹内浩三[タケウチコウゾウ]
1921年、三重県宇治山田市に生れる。34年、宇治山田中学校に入学。「まんがのよろずや」等と題した手作りの回覧雑誌を作る。40年、日本大学専門部映画科へ入学。42年、中井利亮、野村一雄、土屋陽一と『伊勢文学』を創刊。同年10月に三重県久居町の中部第三十八部隊に入営、43年に茨城県西筑波飛行場へ転属される。44年1月1日から、「筑波日記一」の執筆を開始。7月27日に「筑波日記二」中断、12月、斬り込み隊員として比島へ向かう。45年4月9日、「比島バギオ北方一〇五二高地にて戦死」(三重県庁の公報による)
小林察[コバヤシサトル]
1932年、三重県度会郡玉城町に生れる。宇治山田高校を卒業後、東京大学文学部卒業。玉川大学教授、大阪学院大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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