内容説明
25年前に出版されるや大反響を巻きおこしたバナール著『黒いアテナ』。向けられた批判の一つ一つに答えたのが本書である。彼の提唱する「改訂版古代モデル」が、本書ではより明快に説明され、古代ギリシア文化がエジプト、レヴァントなどからの影響を受けて発達した混合文化だったと主張し、文化の混交がもたらす豊かな実りと革新の重要性に注目している。
目次
第5部 科学(ギリシアに科学の奇跡はあったか―ロバート・パルターに答える;西洋科学起源論を批判する)
第6部 広がる学問的関心―最近の動き(エジプト抜きのギリシア美術と王子抜きの『ハムレット』―サラ・モリス『ダイダロスとギリシア美術の起源』を論ずる;革命は一回か複数回か―ヴァルター・ブルケルト『オリエント化革命 初期アルカイック時代のギリシア文化と近東の影響』を論ずる;行く手にある山―マーティン・ウェスト『ヘリコン山の東壁 ギリシアの詩と神話にみる西アジア的要素』を論ずる;古代ギリシアにみるフェニキアの政治とエジプトの正義)
第7部 普及の努力(ウェルズリー戦線異状あり―メアリー・レフコヴィッツ『アフリカ起源ではない』を論ずる)
著者等紹介
バナール,マーティン[バナール,マーティン][Bernal,Martin]
1937年ロンドン生。歴史学者。コーネル大学名誉教授。ケンブリッジ大学キングズ・カレッジ卒業。コーネル大学政治学部正教授を2001年に退職
金井和子[カナイカズコ]
1945年愛知県生。東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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