内容説明
社会学者として未来を見据え、“道楽者”としてきものやおどりを楽しみ、“生活者”としてすぐれたもてなしの術を愉しみ…そして斃れてからは「短歌」を支えに新たな地平を歩みえた鶴見和子は、そのような独特の人生のかたちを、自らどのように切り拓いていったのか。哲学者・鶴見俊輔による初の鶴見和子論。
目次
1 座談会 鶴見和子を語る(金子兜太+鶴見俊輔;鶴見俊輔+金子兜太+佐佐木幸綱)
2 歌人・鶴見和子の世界(鶴見和子さんの歌―歌集『山姥』編集余話;『虹』序;鶴見和子 短歌の世界―『虹』『回生』『花道』より)
鶴見和子の「詩学」
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年生。哲学者、評論家。ハーバード大学で哲学を学ぶ。京都大学、同志社大学などで教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。94年度朝日賞受賞
金子兜太[カネコトウタ]
1919年生。俳人。旧制水戸高校在学中作句を開始、竹下しづの女『成層圏』に参加。加藤楸邨に師事。東京帝大経済学部卒業後、日本銀行に入行(~74年)。55年の戦後第一句集『少年』で翌年、現代俳句協会賞受賞。62年に同人誌『海程』を創刊、後に主宰。83年、現代俳句協会会長(2000年より名誉会長)。86年より朝日俳壇選者。88年紫綬褒章。2003年日本芸術院賞
佐佐木幸綱[ササキユキツナ]
1937年生。歌人、日本文学研究者。早稲田大学大学院国文学科修士課程修了。現在、早稲田大学政経学部教授。74年より『心の花』編集長。88年より朝日歌壇選者
黒田杏子[クロダモモコ]
1938年生。俳人。俳誌「藍生」主宰。日経俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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どんぐり
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