内容説明
日本史上の奇説・珍説・異端とされる説を徹底検証!文庫化にあたり、お江をめぐる奇説を含む2項目を追加。
目次
第1章 信長・秀吉・信玄・家康に関する奇説―行け!行け!大河(織田信長はカトリックの謀略で殺された!?;豊臣秀吉は美濃墨俣に一夜城を築いた!!;武田信玄は騎馬民族の子孫として戦国最強の軍団を率いた!? ほか)
第2章 遺跡・事跡に関する奇説―縄文ダネ好きだよと言うけれど(世界最古と最大のピラミッドは日本にある!!;与那国島沖の海底に古代遺跡がある!!;古代文字を刻んだ石碑・ペトログラフが全国で発見されている? ほか)
第3章 日中交流に関する奇説―遙かな私の好きな宋・元(日本に弥生文化をもたらしたのは秦の徐福だ!?;かぐや姫は中国からやって来た!?;「倭の五王」は畿内の王ではなかった!? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
1
〈そんなことある訳ないじゃーん〉と一笑に付すのは簡単だけど、反論を試みるには些か面倒な珍説・奇説を、判り易く丁寧に論破。与那国島沖の古代遺跡、南米で縄文土器が出土、〈赤い靴〉のモデル、倭の五王≠畿内の王…などが面白かった。それにしても、正直こういう体裁の本は人前で読み辛い。〈「失われたアーク」は四国剣山にある?〉とか大文字で印刷されてるページとか、焦る。ビリーバーっぽく思われそうで。2012/06/09
冬至楼均
1
思ったよりまともな本でした。中では竹取物語の起源の話が特に興味深かったです。2011/08/29
入江・ろばーと
0
『偽史と奇書が描くトンデモ日本史』を先に読んでいたので、被る話も多かったが、荒唐無稽な話ほど受け入れられちゃうっていうのが何だかなあ……2017/04/09
ななみ
0
巷にあふれる捏造された歴史に踏み込むシリーズ本の一冊。はるか昔から騙す側のテクニックはあまり進歩していない事や、にもかかわらず民衆は同じように騙される事に気付かされる。そして、事実の積み重ねこそがそれに対抗する鍵であることを再認識。ひとつひとつの出来事を時系列で整理したり、物理的にありえないことを除外していくだけでもずいぶん事情が分かりやすくなる。今の日本で幅を利かせている捏造された物語にも、同じ手法が有効なんだろうな。2014/11/26
チョコくん
0
日本史のトンデモ奇説の真相を非常に分かりやすく解説したもの。「信長はイエズス会の陰謀で暗殺された」だ、「源義経は北海道にまで落ち延びのちに大陸に渡りチンギス・ハンになった」だの、よく考えてみればありえんだろーって感じなのに何故信じちゃうんでしょうかね。しかし、まえがきにもありますが、「日本人にとって歴史とは政治的決定の産物であるよりまず面白い物語である」というのには納得です。事実とは違うとわかっていて面白がるって大事だと思うのです。2011/03/21
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