出版社内容情報
野村胡堂の不朽の名作『銭形平次捕物控』。数多ある作品群の中から、テーマ毎に六篇を選定し収録した傑作選第三弾。明神下の岡っ引・平次親分とガラッ八こと八五郎が、江戸で起きる難事件の絵解きに挑む!
内容説明
神田相生町の万両分限、河内屋又兵衛の屋敷に何者かが忍び込み、金唐革の煙草入れを残していった。その三日後、又兵衛の孫の喜太郎が死体で見つかり、さらには又兵衛の末娘のお富も殺される。だが、浮上してきた下手人には鉄壁のアリバイがあり…。謎の遺書に密室殺人、アリバイ崩しまで、明神下の平次親分が江戸で起きる難事件の真相に挑む!昔も今も何度読んでも面白い、名作シリーズのテーマ別傑作集第3弾。
著者等紹介
野村胡堂[ノムラコドウ]
1882年(明治15年)、岩手県紫波郡生まれ。東京帝国大学法科大学を中退後、報知新聞社に入社。1931年、「オール讀物」創刊号に『銭形平次捕物控』の第一作目を執筆。以降、このシリーズは1957年まで383編もの作品が生み出された。同シリーズは何度も映画化やテレビドラマ化され、国民的な人気を博す。また“あらえびす”の筆名で、音楽評論も行っていた。1963年(昭和38年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まいさん
4
銭形平次は江戸一番の名探偵である。本書には、暗号・密室・アリバイ崩しなど全編謎解きがテーマになっている6篇が収められており、結構本格ミステリだ。初めて読んだが、ミステリとしてなかなかの面白さだった。2020/01/06
史
2
命間に合わずとも、真実辿り着く。2022/07/07
勝也成瀬
2
シリーズ3冊目。今回は特に謎解きやトリックに特化した6篇。 トリックなどは現代にも通じりものがあったが、自分の感想としては今ひとつでした。やはり自分としては捕物帳には謎解きやトリックよりも人間関係などの方がいいなと思った。とは言っても、シリーズの第4弾もたぶん読むと思います。2020/01/10
ほげっひ
1
第三集。「碁敵」「北冥の魚」「矢取娘」「歎きの幽沢」「影法師」「美しき獲物」の六篇。相変わらずの平次&ガラッ八コンビですが、さすが“暗号・謎解き篇”と銘打たれているだけあって、平次(とちょっぴり八五郎)の冴え渡る推理が光ってます!たまに様子見しすぎて犠牲が増えたりするのはどうかと思うよ平次親分!笑2019/12/16