女の皮膚の下―十八世紀のある医師とその患者たち (新版)

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女の皮膚の下―十八世紀のある医師とその患者たち (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 324p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894342583
  • NDC分類 490.234
  • Cコード C1022

内容説明

250余年前の患者の記録を通して、我々の身体観を問い直す。身体論の古典。

目次

第1章 身体の歴史の出発点(原則的区別―二つの方法・二つの身体;現在私たちが「持つ」身体の社会的起源;時代特有の身体の歴史)
第2章 ヨハン・シュトルヒと女性たちの訴え(シュトルヒの経歴;市医の記録)
第3章 アイゼナッハにおける診療
第4章 からだのイメージ(体内で目に見えぬ変容が起こる;医者は体内のプロセスの「意味」を探求する;女性性の場はない ほか)

著者等紹介

ドゥーデン,バーバラ[ドゥーデン,バーバラ][Duden,Barbara]
1942年、北ドイツのグライフスヴァルト生まれ。ウィーン、ケンブリッジ、ベルリン自由大学で英語英文学と歴史学を修めた後、フェミニズムの月刊誌「クラージュ」の創刊と編集に携わる。1970年代の西ドイツ、とくにベルリンにおけるフェミニズム運動の盛り上がりのなかで、女性史研究の基盤づくりに尽力、そのパイオニアの一人に数えられる。80年代にはいると、ヨーロッパとアメリカ、メキシコの間を行き来しながらの国際的な活動が始まる。この間イバン・イリイチに密接な研究協力をしており、85年、86年には、国連大学の招きでイリイチとともに来日。また93年には、本書によって米国科学史学会の「科学女性史賞」と米国医学人類学会の「アイリーン・バースカー記念賞」を受賞している

井上茂子[イノウエシゲコ]
1954年生まれ。ミュンヘン大学に留学後、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学教養学部助手、姫路独協大学外国語学部助教授を経て、現在、上智大学文学部教授。専攻はドイツ現代史、国際関係論
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感想・レビュー

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やいっち

66
解剖学や生理学を始め医学が未発達の時代において、皮膚の下は暗黒の世界で、体調の異変があっても、先祖伝来の知恵や風習などを頼りにするしかなかった。母乳にしても、迷走した挙句、経血や皮膚の膿(我々の理解する膿ではなく、体の調節物質)として出てくる、などなど。  いわゆる医師にしても、せいぜいアドバイスを与えることができるだけ。実際に、体を看るなんて論外だったりする。患者の口頭での症状の表現を頼りに処方を与えることが普通だったり。 2015/02/24

春色

1
私たちは己が有している身体感覚は普遍的であり、古来から変わらないと思い込んでいるが、それは違う。現在の皮膚は「私」を危険な外部から遮断する壁である。対して、十八世紀に於いては皮膚は壁ではなく通路であった。体の奥底から生まれる醜い物を外に押し出すための経路であった。作者は私たちの身体観がいかに歴史の刻印を受けているか、そして同じ体を有しながらも、違う刻印の下に置かれた十八世紀の女性の、またそれを診る医者の持っていた観念を解きほぐしていく。その過程はとてもスリリングで、そして容赦なく読み手の常識を揺るがす。2011/01/25

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