内容説明
250余年前の患者の記録を通して、我々の身体観を問い直す。身体論の古典。
目次
第1章 身体の歴史の出発点(原則的区別―二つの方法・二つの身体;現在私たちが「持つ」身体の社会的起源;時代特有の身体の歴史)
第2章 ヨハン・シュトルヒと女性たちの訴え(シュトルヒの経歴;市医の記録)
第3章 アイゼナッハにおける診療
第4章 からだのイメージ(体内で目に見えぬ変容が起こる;医者は体内のプロセスの「意味」を探求する;女性性の場はない ほか)
著者等紹介
ドゥーデン,バーバラ[ドゥーデン,バーバラ][Duden,Barbara]
1942年、北ドイツのグライフスヴァルト生まれ。ウィーン、ケンブリッジ、ベルリン自由大学で英語英文学と歴史学を修めた後、フェミニズムの月刊誌「クラージュ」の創刊と編集に携わる。1970年代の西ドイツ、とくにベルリンにおけるフェミニズム運動の盛り上がりのなかで、女性史研究の基盤づくりに尽力、そのパイオニアの一人に数えられる。80年代にはいると、ヨーロッパとアメリカ、メキシコの間を行き来しながらの国際的な活動が始まる。この間イバン・イリイチに密接な研究協力をしており、85年、86年には、国連大学の招きでイリイチとともに来日。また93年には、本書によって米国科学史学会の「科学女性史賞」と米国医学人類学会の「アイリーン・バースカー記念賞」を受賞している
井上茂子[イノウエシゲコ]
1954年生まれ。ミュンヘン大学に留学後、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。東京大学教養学部助手、姫路独協大学外国語学部助教授を経て、現在、上智大学文学部教授。専攻はドイツ現代史、国際関係論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
春色