ラブイユーズ―無頼一代記

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ラブイユーズ―無頼一代記

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  • サイズ B6判/ページ数 473p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894341609
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

内容説明

主人公フィリップ・ブリドーは元ナポレオン軍兵士で、放蕩無頼のかぎりを尽くしたあげくパリを追放される。彼は母アガトの故郷の田舎町イスーダンにやってくるが、そこではアガトの兄ジャン=ジャック・ルージェの莫大な財産をねらって、ルージェの内縁の妻フロール・ブラジエ(通称「ラブイユーズ」)と兵隊あがりの乱暴者マクサンス・ジレ(通称マックス)がひそかな陰謀をたくらんでいた。そこに性悪という点では一歩も引けをとらぬフィリップが割り込んでくることになる―こんなふうに話が展開してゆく『ラブイユーズ』は、悪漢小説として無類のおもしろさをそなえているばかりではなく、制御不能の欲望や情熱に翻弄される人間の不幸をとことん描ききって余すところがない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

135
再読。バルザックは続けて読むと、既に出てきた登場人物にちらりと再開できるから楽しい。ああ、この人はこの角度からみるとこうなるのかというように。さて、この話はフィリップの悪人ぶりが冴えるが、母親版ペール・ゴリゴといいたくなるようなダメ母ぶりが見ていられないのだ。初読時は、読後感も極めて悪かった。しかし、ジョゼフがそんな母をひしと抱き「ああ、母さん、あなたはラファエロがどこまでも画家だったようにどこまでも母さんなのですね」と叫んだことで、私の中のモヤモヤは雲散霧消してしまった。終わりまで読んで、最後にも満足。2018/02/10

みつ

19
『バルザック「人間喜劇」セレクション』もこれで5冊目。今回は一気に読むことができた。放蕩の挙句母親と息子(画家の次男)の財産に手をつけ、さらには当たるはずの宝くじを買うべきお金を持ち逃げされたデコワンおばさんを悲嘆のどん底に陥れながら何の罪悪感も感じないフィリップの悪党ぶりの凄まじさ。第2部では母と次男がパリから逃れた先で出会うもうひとりの悪党マックス、そして表題にもなったラブイユーズ(川揉み女)ことフロールの悪女ぶりが、フィリップの伯父の財産をわがものにしようと策略を尽くす点でさらに上回る(続く)2022/01/17

秋良

12
【G1000】はい出ました、またクズが。良心の欠片もない、微塵も悔い改めることのない、ブレないクズ男フィリップ。素寒貧になっても笑えるし、お金持ちになっても笑える。バルザックはクズ男を描くのが上手いのか。2016/09/22

noémi

8
今まで読んだ人間喜劇の中でピカイチの出来。これまでの主人公はみな美青年で、どこか弱さというか甘さがあって読んでいて歯がゆかった。しかしフィリップは悪党の中の悪党。ブリリアントなヴォートランとも違う。ヴォートランには洗練みがあるが、フィリップは残酷なほど情知らず。平気で不利になる人間を踏みつけ、後悔のかけらもない。心がえぐられるようなこの理不尽さよ!このドライさ、殺伐としたリアリティ。全く救いようもない。しかし、どこまでも欲望に忠実で、やりたいようにする激しい人生もまた、凡人にはできない一つの生き方。2011/02/21

きりぱい

8
何このえげつなさ!放蕩のろくでなしで駆け抜けたと思ったら、狡猾なろくでなしまで登場!両ろくでなし対決で胸がすっとして勝者を見直しかけたのに、えげつなさはえげつなくパワーアップしていた!兄フィリップは何をしても庇われ愛され、弟ジョセフは認められず愛に報いられず、清らかであっても愛情のかけ方の間違いで招いてしまう不幸。ラスト近く、神父が母に何が過ちだったのか説く言葉にやっと本当に胸がすっとした。気付くのが遅いよ、母!思えばラブイユーズはタイトルなのに哀れ単なる駒になり下がり・・。2010/11/20

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