内容説明
かわいいマリィが森の一軒家にひっこしてきました。さっそく動物たちが訪ねてきます。花屋、声音家、遊び人、占い師。「なんだかへんなヒトたちばっかりね…」ようこそ!ちょっと不思議な謝肉祭へ。
著者等紹介
舟崎克彦[フナザキヨシヒコ]
作家・白百合女子大学教授。絵本作品に『あのこがみえる』(絵味戸ケイコ、偕成社・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞)『あいしてる』(絵岡本太郎、小学館)『悪魔のりんご』(絵宇野亞喜良、小学館・絵本日本賞)他
野村直子[ノムラナオコ]
イラストレーション、舞台美術、衣装、造形などを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
82
森のはずれの一軒家に引っ越してきた小さなマリィ。かわいいマリィの元へ次々にやって来るお友だち…候補には何やら後ろ暗い想いも見え隠れ。花屋のネズミ、声楽家のウシガエル、遊び人のウサギ、猫の占い師。そして言葉を交わさないままにずっとそばにいるかわいいボンネットを被ったコトリさん。お見通しよ、と言わんばかりのマリィちゃんの言動がちょっと怖くて、ふふふと想像を広げさせてくれる。お部屋の調度品や細かな動植物の全てが繊細で美しく、チョコレート色の線に象られているのもほんのりとした苦みを連想させて甘美。(⇒)2020/04/21
Willie the Wildcat
19
ねずみ、うさぎ、ねこ、カエル・・・。純真、無垢なマリィの言動と相反する心の乖離。食に纏わるエピソード。最後は懺悔の結果なのか・・・、宗教的な印象。絵はセピア色で、哀愁が漂う。背景も丁寧に描写。動物達も愛らしいのだが、何せマリィが無表情。何かの生き写しなのかなぁ、と感じる読後感。2013/02/22
ポッポ
1
小学生相手に読んで、喜ばれるとは思えない本だ。シュール。2010/05/11
-
- 和書
- 満月の下の赤い海