内容説明
現代とは、「ある」が「ない」に戸惑っている時期なのであろう。「ない」、それは「時」なのである。これは、「昭和精神史」の展開であり、また、「ないの日本文化論」なのである。それは、道元の「東山水上行」にはじまる。
目次
序章 昭和精神史の展開
第1章 学道用心
第2章 日本の禅思想―道元
第3章 東山水上行
第4章 「無」の声―ハイデッガー
第5章 「祖師」
第6章 現象と存在―フッサール
第7章 悉有
第8章 不安と無―キェルケゴール
第9章 渓声山色
第10章 ニヒリズム―ニーチェ
第11章 無情
第12章 存在と無―サルトル
第13章 只管
終章 日本文化論―「無・ないの存在論」
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