内容説明
本書は、創造説・二段階行為説の究極の理論といわれる前田庸教授の手形理論の解明を試みたものである。本書の叙述の方法にあたっては、前田庸著「手形法・小切手法入門」の第１頁目から順に各論点をとりあげて論ずる方法を用いた。その方が、初学者には分りやすいと考えたためである。さら叙述の内容については、前田説を誤解されないように、かなり内容的に深く論じることにした。中途半端な理解は、理解していないのに等しい。中途半端な理解では、事例問題などに対処することは到底できない。前田教授の真意に遡って分析したのは、このような点を考慮したためである。
目次
第１章 総論（前田『手形法・小切手法入門』の読み方）
第２章 手形法の基礎理論
第３章 手形債務負担行為の成立要件一般
第４章 他人による手形債務負担行為
第５章 約束手形
第６章 前田『入門』で扱われていない重要論点
第７章 事例問題（演習）
第８章 暗記用定義集５０選
附録 約束手形の条文と論点
