目次
第1章 エスニシティの組織理論―なぜ民族機関は発展するのか
第2章 移民社会の形成と医療要求―機関成立の社会環境
第3章 民族系社会事業の成立―日本人慈善会とキリスト者の役割
第4章 日本人医師集団の形成―移民社会における職業集団の成立
第5章 引き金としての大災害―ペスト焼払い大火災と病院建設
第6章 病院の発展と路線選択―競争モデルと分業モデル
第7章 新病院建設と組織資源の構造―移民社会の成長と異文化への開放
第8章 慈善患者の増加と養老院の建設―競争と相互依存のダイナミクス
第9章 悪化する日米関係下の病院建設運動―民族機関と天皇ナショナリズム
第10章 資源調達と媒介集団―構造的媒介集団としてのキリスト者たち
第11章 技術革新とその影響―近代医療の技術革新と少数派民族機関
第12章 太平洋戦争下の日本人病院―軍による接収と機関解体の危機
第13章 ホスト社会の構造と媒介集団―資源動員過程としての民族関係