出版社内容情報
僕にはもう、「いつか」はない。
だから、「今すぐ」やるのです。
がん患者となった、がん治療医という希少種の僕だからこそ、伝えられることがある。
「何もしなければ進行胃がんで余命半年」と、ある日突然宣告された、
現役バリバリのがんの外科医が、立場が180度変わったから見えたこと。
どうしたら、医師とがん患者の距離は埋められるのか?
どうすれば、一日でも長く元気に、いのちの最長不倒距離を延ばせるか?
治療の選択、心構え、闘病のヒント、諦めない気持ち、家族との時間、そして誰かのために生きるということ……
がん患者さん、そのご家族、医療者の方、皆さんが読んでください。得られるものが必ずあります。
この本に涙はありません。がん闘病に必要なのは涙ではなく、冷静な判断力と、治療の正しい選択と、仲間と分かち合える希望。
「本書は、現役の外科医だった僕が、がん患者になってから何を考え、どう行動し、どんな死生観を得たかを綴った記録です。
この境遇を利用して僕と同じような患者の皆さんを、勇気づけたいのです。できることはなんでもしよう、そういうマインドで毎日を生きています。
自分ががんにならなければ、多くのがん患者さんに対して、なんの疑問も持たずに、当たり前のように治療を続けていたと思います。
自分が治療を受ける立場になったことは、ある意味、自分の治療のやり方を検証する機会にもなりました」
—西村元一
がんと診断されてから僕が行ってきたこと、並びに、
自分の経験からやっておけば良かったこと8項目を詳しく述べます。
~少々の反省も踏まえて~
1)いつがんが見つかってもいいように準備をする
2)がんと診断されたら(告知)
3)治療方針の決定
4)治療を受ける前に、まずはやっておくべきこと。やらないといけないこと
5)検査・治療中の注意事項
6)社会生活を送るにあたって
7)再発したとき
8)人生の最後を迎える準備
「自分ががんにならなければ、多くのがん患者さんに対して、なんの疑問も持たずに、
当たり前のように治療を続けていたと思います。自分が治療を受ける立場になったことは、ある意味、自分の治療のやり方を検証する機会にもなりました」
≪本書の内容≫
・プロローグ
一周年記念日/突然の下血/がん告知/僕が医者になった理由/四人の恩師/妻のこと/息子からのメール/
治療の前に断捨離を/がん患者初体験の日々/初めて知る、抗がん剤の副作用/味覚障害にはスープを/
一憂一喜の心を持つ/手術の選択と神頼み/いよいよ手術。人間は強し!/いつまでも君の席を空けて待っている/
キャンサー・ギフト/チーム医療の大切さ/約束をすることが生きる目標に/笑われたっていいじゃないか/
人の言葉に傷ついたら/患者と医者の間にあるフリと、ズレ/挨拶、感謝、そしてヨイショ!/鉄ちゃん医師/
患者となり、抗がん剤治療を受けてわかったこと/治療の山/記録ではなく、記憶に残る「死」/
いい生き方、いい死に方/濃密になった夫婦の時間/今まで僕がやってきたこと/
・終わりに
【巻末付録】
・がんと診断される前に、もしくはがんと診断されてからやらないといけないこと
・マギーズへの想い
・お母さんへ
・<がんとむきあう会>の皆さんへ
【対談:長尾和宏】『僕にはもう「いつか」はない。だから「今すぐ」やるのです』
【メッセージ:岸本葉子】『目標を持とう。できれば人と共有していけるものを』
西村 元一[ニシムラゲンイチ]
金沢赤十字病院第一外科部長。(現職)
「がんとむきあう会」代表。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
怜
okatake
奈穂
Tomoe Shimoya Sato
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