著者等紹介
長尾和宏[ナガオカズヒロ]
長尾クリニック院長、医学博士、医療法人裕和会理事長。1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科に入局。1995年兵庫県尼崎市で開業。複数医師による年中無休の外来診療と在宅医療に従事。日本尊厳死協会副理事長、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス在宅ケア研究会理事、エンドオブライフ・ケア協会理事、労働衛生コンサルタント、関西国際大学客員教授、東京医科大学客員教授
丸尾多重子[マルオタエコ]
大阪市生まれ。4年間OLをした後、調理師免許を取得。15年間東京で食関係の仕事に就く。帰阪後10年間で母、兄、父を在宅介護。ヘルパー1級(現・訪問介護員)取得の実習で介護現場の実態を知った憤りから、2004年3月兵庫県西宮市に“つどい場さくらちゃん”を設立。2007年4月NPO化。高齢者はもちろん、介護者や介護従事者らの交流の場を提供し、悩みを分かち合ったりすることで介護の孤立を防いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
43
我が家にも後期高齢者がいます。幸い、介護を要することはありません。有難いことです。しかし、物忘れの多さや同じことの繰り返しには、小さく舌打ちが出そうになります。言葉遣いも乱暴になりがちです。そして自己嫌悪に陥ります。肉体的な老化も精神的な老化も大らかな気持ちで受け止めてやれれば問題はないでしょうが、どうしても日々の生活に追われているとそうはいきません。そう「分かっちゃいるけど」ですわ。ああ自己嫌悪。2020/01/01
tomatobook
13
冒頭の詩がよい。〈親が老いていくということ それは、命の仕舞い方を、あなたに教えてくれているということ あなたもいつかこうなるのだと それは最後のプレゼント〉介護に100%正解なんてない。親の介護に疲れたり、悩んでいる人へのメッセージがたくさん、きっといくつかは心に響くはずの本。2018/10/20
退院した雨巫女。
13
《私-図書館》母の怪我以降、両親の老いをリアルに感じる。母が、認知症?の疑問になったりするこの頃。あらためて、親と向き合わなくては。2017/04/24
黒木 素弓
13
親の「老い」を受け入れきれなかったのは、親本人ではなく、私だった。親が少しずつ弱ってきて、できることが少なくなっていくということは、親と一緒にいる時間が少なくなってきたという印。残された時間を、親に感謝しつつできるだけ楽しく過ごしたい。そして、親の老いを上手に受け入れられず、同じように悩んで苦しんでいる人がいっぱいいるということがわかっただけでも、少し優しくなれた。2016/06/07
D21 レム
11
後期高齢者の親のことを思って読んだ。構えなくていい。今一緒に過ごせる幸せを感じよう。かかりつけの在宅医がいるのが最高だが、実際問題、難しい。親の危機にひんしたときに、この本の通りでないと落ち込みそうになるのではないかと。それはともかく、こうでなければならない、に縛られないようにするというのは、育児も同じだな。人間の基本かもしれない。さらっと読めるし、心が軽くなるので、この本の100%をめざそうとせずに、時々さらっと読んだらいいなと思う。2021/06/15
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