内容説明
あなたが使っているアレも、戦争が生んだ発明品だった!私たちの日常は「戦争の発明」に満ちている。
目次
1 戦争が発明したテクノロジー(大量に人と物資を運んで戦争を変えた―鉄道;もともとは大砲の運搬車だった―自動車 ほか)
2 戦争をルーツに持つ日用品(筆記文化に革命をもたらした―ボールペン;夏の風物詩は実は…―花火 ほか)
3 戦争によって生まれたシステム(効率良く敵を殱滅するために―戦法;民族紛争が創り出した概念―ヨーロッパ ほか)
4 戦争と偉大な発明者たち(「軍隊」の発明者―ガイウス・マリウス;近代の幕を開けた天才―ナポレオン ほか)
著者等紹介
熊谷充晃[クマガイミツアキ]
1970年生まれ、神奈川県出身。フリーライターとして編集プロダクションに在籍、後に週刊誌の専属フリー編集記者。芸能から社会時事ネタ、風俗から美容・健康法や占いなど幅広いジャンルで活動。複数の単行本を刊行しているほか、雑誌やムックでも執筆。大手企業の公式サイト内コンテンツや新聞コラムの連載なども手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オリバ
21
面白い本でした。「あんなものまで?」と驚くようなものが戦争に由来するものとして紹介されています。 一部紹介すると、「腕時計」「ダッフルコート」「カレーライス」「電子レンジ」「鉄道」などなど。 戦争に由来する日用品は非常に多く、なぜ学校では教わらないのかと疑問に思うくらいです。 悲しいことでもありますが、軍事が科学の進歩を推し進めてきたことは歴史的に見て間違いありません。どのようなテクノロジーをどのように使うのかは人間の責任ですね。
マカロニ マカロン
16
個人の感想です:B。「戦争と平和の本」読書会で紹介された本。科学技術の発明は残念ながらすぐに武器として利用されるが、その逆もある。戦争で武器として大量破壊大量殺人した技術、発明が戦後平和利用されると生活を豊かにしてくれる。ドイツの潜水艦Uボート発見のためのソナーが魚群探知機に転用され、毒ガスが抗癌剤を生み、暗闇でも読める命令書が点字として転用し活用されている。本書では偉大な発明家としてナポレオンを挙げている。戦術、武器、法律など様々な足跡を残している。ライト兄弟はその後軍用機製造に転じて大もうけしている!2024/09/13
タカエス
2
ご時世の事もあり、とても興味深く読みました。この本は近くの図書館にも置いておらず、その存在を知りませんでした。誤解のないよう申し添えると、この本は決して戦争を肯定するものではなく、人類が辿ってきた事実をただ淡々と述べています。ボールペンから人工衛星に至るまで、我々が享受している文明の恩恵の多くが、戦争由来のものです。考えてみれば、人類の歴史そのものが戦争の歴史でもあるので、当然かもしれません。人類が平和を希求する心を共有できるのも、戦争の産物と言えるでしょう。いつか戦争を根絶する発明が生まれるだろうか。2022/05/14
kohei
0
戦争がもたらすテクノロジーの進歩にとても興味を惹かれた。断片的に知っていたものもあったが、より細かに知ることができ、読んでいて楽しかった。2020/08/14