内容説明
ボクの名前は「ひふみ」、一二三と書きます。車にひかれて動けずにいたところを、今の「お母さん」に助けてもらったんだ。足は2本なくなってしまったけど、こうして元気で生きているよ。ちゃんと歩けるし、階段の上り下りだってへっちゃらさ。お姉さん猫のチャペもパパもやさしいよ。ボクが幸せになるまでのお話、読んでね。第1回キャッツ愛童話賞グランプリ作品。小学校中学年以上向き。
目次
運命の出合い
右前足を一本、切断手術
名前は「一二三」
ダンナさんに報告
新聞に取り上げられて
「オヤ」は親?
パパとチャペにごあいさつ
二本足で立ち上がった!
抜糸がすんで、食欲も旺盛に
支えなしで歩けるよ〔ほか〕
著者等紹介
三津谷美也子[ミツヤミヤコ]
昭和29年、青森県北津軽郡鶴田町生まれ。小さい頃から成人するまで父親の仕事の関係で北東北3県を転々とする。出版社でアルバイト
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感想・レビュー
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ぶち
91
"ほら、2本足だけで歩けるよ" "寝たきりになっちゃ、助けてくれたお母さんに申しわけない。" 片側の手足が無い事を悲観せず、やってみたいことは諦めずに挑戦する一二三(ひふみ)君の健気な姿に涙が滲んできます。片側だけの二本足で駆けたり、階段の上り下りをしたり、オモチャと遊んでいる姿を読むと、かわいそうと想うことが失礼な事だと感じるほど幸せそうな生活なのです。一二三君を助けたお母さんが言っています。"生きていること自体が一二三からの恩返しで、わたしは毎日「生きる勇気」をもらっています。" 2019/04/18
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