内容説明
大阪淀川のほとり、中津の路地裏の出版社。港野喜代子、永瀬清子、清水正一、黒瀬勝巳、天野忠、大野新、富士正晴、東秀三、中石孝、足立巻一、庄野英二、杉山平一、桑島玄二、鶴見俊輔、塔和子。本づくり、出会いの記録。
目次
1(落花さかん―港野喜代子(一)
美しく力強い言葉―港野喜代子(二)
人柄の稀有―港野喜代子(三))
2(黒瀬勝巳への訣れ;遅れ時計の詩人;訣れの詩人―黒瀬勝巳の詩の周辺 ほか)
3(出版という労働;移転顛末記;この一年 ほか)
著者等紹介
涸沢純平[カラサワジュンペイ]
1946年、京都府舞鶴市生まれ。1975年、編集工房ノア創設。1985年、大阪市第2回咲くやこの花賞受賞。1986年、『続天野忠詩集』にて第40回毎日出版文化賞受賞。2007年、第22回梓会出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
13
関西の詩人についてはうとい私だが、この追悼記を読むと一人ひとりの詩人の歩く姿が浮かび上がってくる。だれもが、何かを抱えながら詩と文章と格闘する。そして、あっけないほどあっさりとこの世を去ってゆく。それを送る側の寂しさ。しかし、この世で巡り会えた喜びもそこはかとなく伝わってくる。詩人たちの、唾が飛ぶような詩を読んでみたくなった。2018/01/11
犬養三千代
7
1960年代くらいから関西詩壇で活躍された有名無名の詩人たちの最期を描く。2006年に書かれたまま出版されなかったもの。大阪文学学校!小野十三郎さんの功績は大きい。港野喜代子さんは知らなかった。桑島玄二さんの「ひょっこりひょうたん島へ行きたかった」が印象深い。編集工房ノア、涸沢さんのこれからの活躍にも期待したい。2020/03/01
shouyi.
2
若松英輔さん推薦の本。 出てくる詩人たちの名を浅学にして殆ど知らないが、どの方も誠実に生き出ている詩も生活に根ざしたさわやかな風を感じた。こんなに清々しい読後感を久々にもった気がする。2018/08/25
takao
1
ふむ2025/01/26
kentaro mori
0
黒瀬勝巳、清水正一の詩が面白い。2019/05/09