内容説明
この本には、ごく普通の一般市民が暗中模索をくり返しながら、知的障害者が地域であたりまえの生活が営める社会をつくってきた取り組みが書かれています。
目次
1章 自立を教えてくれた母
2章 娘の死を無駄にしたくない
3章 「地域と福祉」にめざめる
4章 街のまん中に、新しい出会いの場を!―「たまり場ぱれっと」をつくる
5章 クッキーを製造・販売する作業所を!―「おかし屋ぱれっと」をつくる
6章 株式会社で、一緒に働くレストランを!―「レストランぱれっと」をつくる
7章 親から自立して、共同生活の「家」を!―「ぱれっとホーム」をつくる
8章 国を超え、障害者の自立援助を!―「スリランカ Palette」をつくる
9章 ぶつかりあって、育ち合ってきた
10章 次代を受け継ぐ者として
著者等紹介
谷口奈保子[タニグチナオコ]
1942年9月5日中国・奉天(旧満州)に生まれる。1965年3月明治学院大学英文科卒業。1965年~67年日本オリベッテイ株式会社勤務。1981年3月明治学院大学福祉学科卒業。1983年7月「ぱれっと」を設立。1999年10月スリランカに「Palette」を設立。2002年12月「ヤマト福祉財団賞」を受賞
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感想・レビュー
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てっしー
0
社会福祉施設の実態を知りたくて2005年に出た本を古本屋で購入。今でこそ本格的な商品を生み出す障害者福祉施設は珍しくないが、30年も前からこれを始めていた著者の努力と慧眼は凄まじい。福祉的観点と同時に起業的な面からも大変勉強になる。ただ、作者の「私」が相当強く、鼻につく。ボランティアや職員を自分の理想を実現する道具とは思ってないだろうが、感謝をあまり感じない。失敗を周囲のせいにしている面も感じられる。「ボランティアの者」という書き方にも違和感。こういう人だからこそ、ここまでのものを築けたのかもしれないが。2012/02/08
dumonde
0
将来を見通して学び行動することの大切さを、これほどまでに実践されていることがとても素晴らしいです。大志を抱いている人の強さを感じます。2011/11/02
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