内容説明
日本初の本格的なインド料理店、東京銀座「ナイルレストラン」の創業者はインド独立運動家。インド国民軍、インド独立連盟の組織者として、ラシュ・ビハリ・ボース、スバス・チャンドラ・ボースらと反英インド独立闘争を展開したA・M・ナイルが歴史の真実を語る…。日本から満州、モンゴル、西域に至る広大な地空をめぐった波乱の活動と不屈の魂。「生」の歴史証言と感動の回想録。
目次
わが故郷ケララ
少年時代
転機
社会改革運動
岐路に立つ
日本へ
京都帝国大学で
ラシュ・ビバリ・ボースとの出会い
天皇の即位大礼
京都の学生生活
一九三二年~三三年・新たな転機
満州国で
モンゴル、新疆へ
東京訪問
再びモンゴルへ、わたしの反英“経済戦争”
再び満州国へ
結婚
満州国での最後の仕事
第二次世界大戦とインド独立連盟
バンコク会議
インド国民軍
インド独立連盟、シンガポールへ
スバス時代と第二インド国民軍
インパール作戦
スバス時代の終焉
日本の降伏
スバス・チャンドラ・ボースの失踪
インドと戦後の日本 パール博士の無罪論
印日平和条約
著者等紹介
ナイル,A.M.[ナイル,A.M.][Nair,A.M.]
1905年、インド、ケララ州に生まれる。1928年、来日。京都帝国大学土木工学科に留学。1942年、インド独立連盟設立に参画。以後終戦まで一貫して、インド独立のための諸運動にたずさわる。1949年、(株)ナイル商会設立。東京銀座にナイルレストランを開店して、現在に至る。1984年、勲三等受賞。1990年、インドのトリヴァンドラムで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。