内容説明
著者が夢みた子どもの本の世界は花園ではなく、整地されたイモ畑だった!聞け!ファンタジィ作家の苦言・直言。
目次
未知の入江へ
なめられちょる
可愛い子には旅をさせよ
パクり文化
何だ今さら
お作法の時間どす
面倒くさい?
スクランブルエッグだよ
絵本革命
虚構を生きる
子ども達の将来と児童文学
ぽっぺん先生、大いに語る
ぼくはカメラワークで書くんです
わが童話環境
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
25
「文学とは美の規範や価値観の多様性を示すべきもの」という氏の主張と、当時の児童書商業主義化・イデオロギー主導傾向・アマチュアリズム批判の評論集。第2部はインタビュー・対談を収録。特に神宮輝夫氏との対談は「ぽっぺん先生」執筆事情にも言及が多く、ワッピー的には大収穫。第3部では「わが童話環境」と題し、幼少時から耽溺してきたジャンルの変遷史を回顧。デビュー作が児童書として出版された結果、児童文学の作品が多いものの、詩と小説も書き、絵も描く氏の基底に迫るすばらしい時間でした。2019/07/06