内容説明
生きた音とは?本当の文明とは?村は人間になるための自然の道場だった。笑いと感動のバリ島留学記。
目次
帰ってきたぞ
ガムランがやりたい!
村のおっさんバンドマン
影絵と踊りに夜はふけて
ここは音の宝島なのか
音楽の根っこにあるものは
わしの弟子になるんじゃ
師匠激怒事件
自然から学べ
スカワティ村の集団ワープ
「村」に住んでいたんだ
ついにデビューする
グループの護り神
日本人になれ
聖なる水をもとめて
心はいつもバリ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hagieen
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バリでのガムラン留学滞在記。ガムランという楽器と音楽の解説から、バリの風習や自然と人々とのふれあいをユーモラスに描写。観光ではわからない、バリ人の視点や考え方も見えてくる。 登場するバリのおっちゃん達(キャラ濃し)と著者とのやりとりが可笑しい。 後半、著者はどんどんバリ人化していき、彼らと共にとある体験をすることに・・・ バリの自然を感じ、非常にさわやかな読後感が残った。癒し効果あり。 ワールドミュージックファンはもとより、ロックファンにもお薦め。 これ、ドキュメンタリーだけど映画化して欲しい。
okeasonon
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文部省(当時)から小泉文夫の推薦を受けバリ島に派遣された著者のガムラン留学体験記。文体は口語的なので一気に読めるが、現地の生活にとっぷり浸かった経験談は生き生きとしていて目に浮かぶよう。ガムランを力強く叩く為に練習中にばち(マレット)が次々折れる様など、練習の場もある種カーニバル的なように感じられた。変に西洋音楽理論を適用したりせずバリ島人と寝食共にしつつ一緒に練習に参加した経験を伝えることでガムラン音楽の実像にうまく迫っているのではないかと想像できた。まるごと1頁のカラー写真も沢山。2011/12/01