内容説明
本書は、和歌、能、茶、日本庭園、俳諧など、ジャンルの異なる領域について、それぞれの評価の歴史をたどり、「わび」「さび」や「幽玄」が、日本の美学の核心として語られるようになってきた様子を明らかにしようとするものである。
目次
序説 「わび」「さび」「幽玄」―この「日本的なるもの」
第1章 「芸術」概念の形成、象徴美学の誕生―「わび」「さび」「幽玄」前史
第2章 芭蕉俳諧は究極の象徴主義?―野口米次郎が開けたパンドラの箱
第3章 芭蕉再評価と歌壇―「生命の表現」という理念
第4章 「幽玄」と象徴―『新古今和歌集』の評価をめぐって
第5章 能はいつから「幽玄」になったのか?
第6章 茶道の精神とは何か?―茶と「わび」「さび」の関係史
第7章 伝統・抽象・モダン―堀口捨己と「美」のイデー
第8章 庭園をめぐる「わび」「さび」「幽玄」―一九三〇年代における「幽玄」を中心に
第9章 日本庭園の「わび」「さび」「幽玄」はどう外国に紹介されたか
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