内容説明
母親との近親相姦、愛人との数々の情事、動物への異常な偏愛―ベル・エポックから戦後期のパリ文壇に生き、慧眼・毒舌の劇評家として名を馳せる一方、私事の子細にわたる「メモ」を素材とする長大な作品「文学日記」を残した、20世紀フランス文学界の奇才、ポール・レオトー。この生まれながらの“記録係”による“証言”を丹念にたどりながら、そのロマネスクな生涯を生き生きと描き出す、本邦初の本格的評伝。
目次
第1章 母
第2章 モリエールの星のもとに
第3章 動物寓話
第4章 災厄(フレオー)
第5章 死
著者等紹介
管野賢治[カンノケンジ]
1962年生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。パリ第十(ナンテール)大学文学博士。東京都立大学人文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



