内容説明
戦車が射撃しても車内に煙が充満しないのはなぜ?戦車と戦闘車の違いは?初めてエアコンのついた日本の戦車は?火砲の強力な反動を抑える特殊な仕組みとは?戦車のエンジンの最高出力は乗用車に換算すると四分の一?爆薬は火の中に入れても爆発しない?射撃訓練を重ねると小銃弾の飛翔が見えてくる?元陸上自衛隊武器学校長が兵器の特異なテクノロジーをわかりやすく解説!
目次
第1章 戦車のメカニズム
第2章 軍用車両のメカニズム
第3章 火砲のメカニズム
第4章 弾薬のメカニズム
第5章 照準装置のメカニズム
第6章 対戦車誘導弾のメカニズム
第7章 地対空/地対艦誘導弾のメカニズム
第8章 装甲と防禦のメカニズム
著者等紹介
市川文一[イチカワフミカズ]
1961年長野県生まれ。1983年防衛大学校卒業(27期)、陸上自衛隊入隊。武器科職種の幹部として、第10武器隊、武器学校などで勤務。陸上幕僚監部人事部補任課人事第1班、防衛部防衛課防衛班などで勤務。第13後方支援隊長、統合幕僚監部人事室長、装備施設本部武器課長、陸上幕僚監部武器化学課長、東北方面後方支援隊長、愛知地方協力本部長を歴任。2015年陸将補。陸上自衛隊武器学校長を最後に2017年8月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Daisuk
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全体的な兵器概要がわかりやすく説明されている。仕事で多少関わりがあるから読み切れたけど、関わりがないと辛いかも。 軍事技術の転用が科学技術の発展に繋がる事が多いので、武器の国産開発は必要なことだと思う。2023/06/01
ウラー
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兵器を(主に技術面から)わかりやすく解説。最新兵器・最新技術を取り上げているわけではないが、基本的な知識を丁寧に説明している。たとえば、従来型の火砲のメカニズムを平易に解説する本はあまりないと思う。/元自衛官の立場から、自衛隊特有の理由(たとえば自衛隊では空薬莢を全て回収する必要があるため、納品時に一発でも不足していると大問題になる。国産なら製造段階から監理できるが、輸入品はできないため、購入費用に加え全数検品するコストがかかる)により、兵器を国内生産する能力を維持することの重要性を主張。2021/03/17