内容説明
防衛装備品初の日米共同開発で作られたF‐2戦闘機。外形は米空軍のF‐16戦闘機に似ているが、機体の構造や材料、ソフトウエアの大半は日本主導で開発されている。米国側の全面的な情報開示がないなか、設計チーム・リーダーとして多くの日米の技術者をまとめあげ、数々の難題をクリアしてプロジェクトを成功に導いた主任設計者の貴重な記録。F‐2で培った技術開発力を次代に継承する意義を熱く語る!
目次
第1章 FS‐Xの初飛行
第2章 超音速技術習得の出発点
第3章 FS‐Xの開発計画
第4章 FS‐Xの基本設計
第5章 現実化した「平成のゼロ戦」
第6章 米国に技術移転された複合材
第7章 ロールアウト
第8章 社内飛行試験
第9章 技術実用試験へ
第10章 米国の評価
第11章 絶やしてはならない技術の継承
著者等紹介
神田國一[カンダクニイチ]
1938年生まれ、群馬県出身。1962年東京大学工学部航空学科卒業、同年新三菱重工(現・三菱重工)入社、名古屋航空機製作所に勤務。MU‐2、XT‐2/F‐1、CCV研究機などの開発に従事。1990年FSET(F‐2設計チーム)チーム・リーダー、1992年技師長・FS‐Xプロジェクト・マネージャー、1997年三菱重工顧問。2013年歿、享年75(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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