内容説明
建国以来、爆弾テロをはじめとする各種テロに見舞われた経験をもつイスラエルは、世界に類のないテロ対策を実践し、効果を上げている。各国の警察、治安当局者が今もっとも注目するイスラエルのテロ対策とは何か?9・11同時多発テロの教訓からテロリストの心理や行動パターン、爆発物の特徴と探知、テロ発生後の事態収拾の手順、被害を局限するための施策まで、イスラエルの緊急対応に直接かかわってきた2人の専門家が具体的に解説。警察、消防、救急医療、地方自治体…等々のテロ対策および災害担当者必読の書。
目次
第1章 新しい都市型テロ
第2章 テロの心理と行動様式
第3章 爆発物の特徴とその探知
第4章 緊急対応の原則
第5章 爆発後の死者への対応
第6章 テロによる精神衛生上の対応
第7章 群集をどう統制するか
第8章 情報の伝達とマスコミ対策
第9章 テロ事件からの回復と再建
第10章 大量破壊兵器の脅威
第11章 不透明な将来に備えて
著者等紹介
グラノット,ハイム[グラノット,ハイム][Granot,Hayim]
危機管理、災害/被害学の専門家。バールイラン大学社会学部教授。1975年以降、民間防衛機構(のちにホームフロントコマンドに改組)の主任コンサルタントとして、緊急事態下における住民行動について助言。1989年集団緊急状況研究プロジェクト(Mass Emergency Project,MEP)を創立、現在その最高責任者。イスラエル国防省と「緊急事態下の共同体」、ブローデル災害研究所と「災害時の老人、虚弱者、身障者の退避」について共同研究を実施。専門誌「Disaster Prevention & Management」に産業災害などの論文を定期的に寄稿
レビンソン,ジェイ[レビンソン,ジェイ][Levinson,Jay]
文書鑑定の専門家。ニューヨーク市立大学で古代アラム語の文法と語彙論を専攻。CIAで語学の専門家として勤務したあとイスラエルへ移住、イスラエル警察に奉職。イスラエル警察科学研究所所長、インターポール鑑識委員会委員長、ジョン・ジェイ警察カレッジ(ニューヨーク市立大学)教授などを歴任
滝川義人[タキガワヨシト]
長崎県出身。早稲田大学卒業。ユダヤ、中東軍事紛争の研究者
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