内容説明
韓国ソウル郊外の「ナヌムの家」で1800日間の生活を共にした村山一兵。「なぜ、日本男性が被害女性たちと一緒に暮らしてきたのか?」―誰もが抱く疑問をゼミ生と「ナヌムの家」を訪れつづけた石川康宏がぶつけた。その答えは、私たち加害国・日本のこれからを鋭く問うものであった。
目次
第1章 「ナヌムの家」にくらし、学んで―対談(「ナヌムの家」での出逢いから;学生時代、「慰安婦」問題に強く関心を抱く ほか)
第2章 共に考え、話し合い、悩む仲間がいる―座談会(スパルタ・ゼミだと聞いてましたから;怖かった再現された「慰安所」の部屋 ほか)
第3章 暴力をなぜ「慰安」とするのか―日本男性がハルモニと出逢って(なぜ「ナヌムの家」で働いたのか;「ナヌムの家」での5年間―ハルモニたちとの日々 ほか)
第4章 「慰安婦」問題とは何か―市民と社会の成熟の課題として(「慰安婦」問題に見るこの国のゆがみ;侵略と植民地支配を拡大するなかで ほか)
著者等紹介
村山一兵[ムラヤマイッペイ]
1980年川崎生まれ。3歳より公害喘息。在日朝鮮人の友人との交友から、朝鮮植民地責任を考えるようになる。法政大学から韓国・延世大学へ交換留学。2006年より「ナヌムの家・日本軍『慰安婦』歴史館」にて研究員として勤務し、ハルモニたちと5年間にわたり暮らした。2011年より「トゥレバン」(米軍基地村「人身買売/性買売」外国被害女性への支援シェルター)にて、2012年より「移住民とともに」にて働いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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