内容説明
廃止目前から一転、復活をとげた鉄道・軌道5路線のケーススタディをもとに、公共交通の再生・活性化策を提示。
目次
第1章 三岐鉄道北勢線―大手民鉄から中小民鉄への譲渡
第2章 和歌山電鐵貴志川線―大手民鉄から公募新会社への移管
第3章 富山ライトレール―JRローカル線のLRT化
第4章 阪堺電気軌道と堺市の東西LRT計画―公有民営による上下分離をめざす
第5章 ひたちなか海浜鉄道―地方民鉄から第三セクター鉄道へ
第6章 地方鉄道再生・活性化への提案―存続には何が必要なのか
著者等紹介
堀内重人[ホリウチシゲト]
1967年(昭和42)生まれ、立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。運輸評論家として、執筆や講演活動、ラジオ出演を行うかたわら、NPOなどで交通・物流問題を中心とした活動を行う。日本交通学会、公益事業学会、日本海運経済学会、交通権学会、日本モビリティ・マネジメント会議、日本環境教育学会、海外鉄道研究会会員。滋賀県地球温暖化防止活動推進員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
13
数年ぶりの再読。2010年発行と少し古いのだが、今でも参考になる記述が多いと思う。この本の出版後も人口減少、地方からの人口流出は進み、JR北海道の経営危機が深刻化するなど鉄道経営はますます厳しさを増している。とは言えこの本で取り上げられた鉄道の事例や、最近のえちぜん鉄道・福井鉄道に対する福井県の自治体の取り組みが成果を挙げているようで希望もある。もっとも鉄道のライバルとも言うべき自動車も自動運転やシェアカーの試みなど進化を遂げており、うかうかできない。鉄道には本当に頑張ってほしいと思う。2018/07/28