内容説明
アイリス・マードックは20世紀英国文壇を代表する作家である。彼女は1954年の『網の中』(Under the Net)をはじめとして今日まで26編の小説を書いている。この他に彼女は5編は戯曲、5編の哲学的論文、そしてかなりの数の詩を書いている。さらにその間、彼女は折りに触れて雑誌、新聞などに小論、随筆、投書を寄せたり、インタビューに応じたりしている。本書で採り上げた随筆はバドミントン校に在学中に書かれた、マードックがティーンエイジャーであった頃の極く初期のもの5篇、オックスフォード大学のセント・アンズ・カレッジのスタッフであった時に書かれたもの1篇、さらに作家として活躍するようになった後に書かれたもの2篇である。一方、インタビューは比較的最近のものを4篇採用した。
目次
随筆(人間の二つのタイプ;平凡な人;私はこの国をどのように治めるか;もしも私が外務大臣だったなら ほか)
対談(素晴らしい作家;あらゆる美徳の逆説;澄んだ青空の下;マードック75歳の素顔)