角川文庫<br> これからお祈りにいきます

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これからお祈りにいきます

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041047514
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

芥川賞作家が瑞々しく描き出す、不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。

津村 記久子[ツムラ キクコ]
1978年大阪府生まれ。『君は永遠にそいつらより若い』(「マンイーター」改題)で第21回太宰治賞を受賞し小説家デビュー。『ミュージック・ブレス・ユー!!』で第30回野間文芸新人賞、『ポトスライムの舟』で第140回芥川賞受賞。

内容説明

高校生シゲルの町には、自分の体の「取られたくない」部分を工作して、神様に捧げる奇妙な祭がある。父親は不倫中、弟は不登校、母親とも不仲の閉塞した日常のなか、彼が神様に託したものとは―(「サイガサマのウィッカーマン」)。大切な誰かのために心を込めて祈ることは、こんなにも愛おしい。芥川賞作家が紡ぐ、不器用な私たちのための物語。地球の裏側に思いを馳せる「バイアブランカの地層と少女」を併録。

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪府生まれ。大谷大学文学部卒業。2005年『君は永遠にそいつらより若い』(「マンイーター」を改題)で第21回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で第30回野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で第140回芥川賞、2013年「給水塔と亀」で第39回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

188
人が何かに強く『お祈り』をする時は、その何かのこと、そして、誰かのことを強く思い、さまざまな努力をします。そんな中で『祈り』を捧げるという行為は、そんな祈りを捧げる主人公たちの行動を、そして、心のあり様も変えていく、そんな物語がこの作品には描かれていたのだと思います。一種の”青春もの”とも言える世界観の中に、『祈り』をテーマに書かれた二つの物語から構成されたこの作品。冒頭からは全く予想できないとても爽やかな結末に、ほんの少しだけれど確かに一歩前に進むことのできた、そんな主人公たちの未来を感じた作品でした。2022/07/11

修一朗

127
ここのところ,‘お仕事小説’でない方の津村記久子さんを読んでる。これはかなりファンタジーに寄った津村さん。そういや浮遊霊が登場する作品もあったしこっちでもやっぱり津村記久子の文章だ。主人公も,お話も淡々と進む,けど最後に人の善意に胸が熱くなる。作品は二つあってどっちもよかった。特にサイガサマの方は町の人みんなで臓器やら体の一部を作って捧げるなんてユニークで面白いじゃない。「神通力弱めのカミサマ」ってところがホントにらしいなぁっていう造形。よかったです。2023/08/30

じょんじょん

90
津村記久子さん初読み。なんと芥川賞作家なのですね。本作品は男子高校生と男子大学生が主人公の二編。共通するのは「祈り」。本作品を開いて、まずはびっしと字に埋め尽くされているのにびっくり。読み始めは手ごわい。知らない言葉が多くて、「ウィッカーマン」調べちゃいましたよ。男子高校生は家庭、そして街の独自信仰祭にいら立ち、怒りをもって暮らしている。男子大学生は恐怖と不安のなかで京都にこもってくらしている。主人公たちに共感。高校生の頃の自分を回顧しました。不思議な魅力に巻き取られる作品です。著者の他作品も読んでみたい2020/02/07

papako

77
これもお仕事小説じゃない津村作品。『サイガサマのウィッカーマン』ある土地限定の不思議な宗教のお祭りに関わる高校生のつれづれ。味わい深かった。なんか好きです。願いの変わりに何かを無くす人たち、そしてそれを淡々と受け入れている様子が語られる。人は何を願い、何を無くしたくないのか。ままならない。それでもサイガサマは優しい神様なんだと思う。『バイアブランカ〜』の方は恋愛小説か?津村さんの朝日新聞の夕刊小説につながる感じです。夕刊小説、どこにいくのか追いかけなきゃなぁ。2017/03/01

dr2006

76
この主人公の気持ちを次から選びなさいという国語の設問と解答が連続してる様で、津村さんは一人称の心理描写が秀逸だと思う。収録2篇のうち「サイガサマのウィッカーマン」が良かった⤴身体の一部を捧げる代わりにクリティカルな願いが叶うという「サイガ様」が信じられている町の物語。町にはサイガ様に見立てた大きな籠を作り、その中に身体の一部を模した申告物を入れ、焚き上げるお祭りがある。主人公のシゲルは町の公民館でアルバイトをしていた。成行きで、祭りの準備を手伝うことになったのだが…。ニッチな題材なのにやたら引き込まれる⒲2022/09/30

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