内容説明
原型としてのシャーマニズムから魔女狩りを通じての意味の転回を経て、秘密結社に端を発するポップ・マジックへ―未知を統べる理として時に崇められ、正統宗教への叛旗として時に貶められてきた人間精神における“魔の刻”の多様な道筋を、歴史研究や諸々の指南書、名画・秘画・民俗的記録からなる視覚資料510点を伴走させつつ、事典形式・全50項で簡潔に説き明かす!
目次
1 神話、宗教、科学の中の魔術
2 魔女と超自然的存在
3 近世のウィッチクラフト
4 魔女狩り
5 近代魔術
6 現代のウィッチクラフト
7 現代の西洋魔術
著者等紹介
グリーンウッド,スーザン[グリーンウッド,スーザン] [Greenwood,Susan]
作家、人類学者。1997年にロンドン大学ゴールドスミス・カレッジでPh.D(人類学)を取得し、その論文Magic,Witchcraft and the Otherworldを2000年にBerg Publishersより刊行して以来、著述業に従事。母校ゴールドスミス・カレッジの他、サセックス大学、キングアルフレッド大学で主に宗教人類学の講義をもち、現在はペイガニズム関連の研究に専念
田内志文[タウチシモン]
翻訳家。英イースト・アングリア大学大学院MA(文芸翻訳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルヴナン
1
また邦題詐欺だよ。歴史としては体系化されていない。多分モダンウィッチクラフトが書きたかったんだと思うよ、そこは妙に充実してる。そこから肉付けしていったものの、本にはならなかった感じ。部分部分はそこそこ。2020/08/02
yu-h1na🌷
0
長かった!!!!!こんなに長い分厚い本を読んだのはいつぶりだろうか…。魔術、宗教、哲学など精神世界に興味を持ったからこの本に興味をそそられて読みました。装丁が自分好みで好きだったのもある。人類誕生から現代までの西洋を中心とした内容でした。2022/04/30
jackbdc
0
人類は生き残るため、より良く生きるため、超自然的な力と向き合ってきた。体系化されたものは宗教であり、本書はそれ以外のスピリチュアルな信仰や儀式等の様々な要素を太古から現代まで年代順に取り纏めて紹介したもの。魔術の広範さ、宗教、社会や文化との近接性が感じ取れる。印象に残った点3つ、1.カニングフォーク:キリスト教信仰が存在していた近世の英国で民間呪術が意外と浸透していた。2.魔女狩りと宗教改革:新旧両派の勢力争いに利用された。3.魔女とフェミニズム:パターナルなキリスト教へ反抗する勢力が魔女や女神を信仰。2021/02/03