内容説明
錯綜する社会問題群と政策課題群の総合的理論枠組をいかにして構築するか。本書はこの課題の回答を、社会学固有の存立構造論と両義性論の重層的組み合わせによって提出する。社会と組織の有する二つの両義性、即ち「経営システムと支配システムの両義性」及び「主体と構造の両義性」の解明を通して、政策科学を革新する堅固な理論的基盤を提供。今日稀なオリジナリティあふれる理論的力作である。
目次
序章 本書の課題と構成
第1章 組織の存立構造論
第2章 協働連関の両義性―経営システムと支配システム
第3章 社会構想と社会制御
第4章 社会学理論の三水準
第5章 「理論形成はいかにして可能か」を問う諸視点
結び
著者等紹介
舩橋晴俊[フナバシハルトシ]
1948年、神奈川県生まれ。1976年、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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