出版社内容情報
日本はなぜ真珠湾を奇襲したのか。〈真珠湾〉の論点を整理。ルーズベルト陰謀論などの史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。
プロローグ
日本への国際的不信感の原点/安倍首相の弁明/「呪われた太平洋戦争の開幕」
第一章 真珠湾奇襲とは何だったか
ハワイ併合をめぐる日米の確執/繰り返された奇襲のシミュレーション
「我奇襲に成功せり」/淵田の日本海軍への失望/九人の「軍神」のすり替え
開戦初日に大本営がついた嘘/ミッドウェー海戦での貧弱なインテリジェンス
真珠湾のスパイの顛末
第二章
内容説明
日本はなぜ真珠湾を奇襲したか。定説になっているのは、日本にその意図はなかったが、米国への通告文書の手交が遅れたため、結果的に奇襲になったという釈明だ。だが、その「史実」はどこまで本当だろうか。開戦への過程を仔細に確かめると、現場の駐米大使館員に責任を押しつけた外務省と大本営の欺瞞が見え隠れする。歴史修正主義の原点として真珠湾奇襲を捉え、史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。
目次
第1章 真珠湾奇襲とは何だったか
第2章 日系ハワイ人たちの真珠湾
第3章 「宣戦布告」の遅れは作為だったのか
第4章 ルーズベルト陰謀論はなぜ流布したか
第5章 開戦は避けられなかったか
第6章 チャーチル陰謀論の正体
第7章 歴史修正主義の罠
著者等紹介
柴山哲也[シバヤマテツヤ]
1970年に同志社大学大学院新聞学科を中退し朝日新聞社入社。大阪本社、東京本社学芸部、『朝日ジャーナル』編集部、戦後50年企画本部などに所属。退社後、ハワイ大学客員研究員、米国立シンクタンクのイースト・ウェスト・センター(EWC)客員フェロー、京都大学経済学部・大学院経済学研究科講師(非常勤)、京都女子大学教授、立命館大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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