平凡社新書<br> 真珠湾の真実―歴史修正主義は何を隠したか

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真珠湾の真実―歴史修正主義は何を隠したか

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  • サイズ 新書判/ページ数 303p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857962
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本はなぜ真珠湾を奇襲したのか。〈真珠湾〉の論点を整理。ルーズベルト陰謀論などの史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。

プロローグ
日本への国際的不信感の原点/安倍首相の弁明/「呪われた太平洋戦争の開幕」

第一章 真珠湾奇襲とは何だったか
ハワイ併合をめぐる日米の確執/繰り返された奇襲のシミュレーション
「我奇襲に成功せり」/淵田の日本海軍への失望/九人の「軍神」のすり替え
開戦初日に大本営がついた嘘/ミッドウェー海戦での貧弱なインテリジェンス
真珠湾のスパイの顛末

第二章

内容説明

日本はなぜ真珠湾を奇襲したか。定説になっているのは、日本にその意図はなかったが、米国への通告文書の手交が遅れたため、結果的に奇襲になったという釈明だ。だが、その「史実」はどこまで本当だろうか。開戦への過程を仔細に確かめると、現場の駐米大使館員に責任を押しつけた外務省と大本営の欺瞞が見え隠れする。歴史修正主義の原点として真珠湾奇襲を捉え、史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。

目次

第1章 真珠湾奇襲とは何だったか
第2章 日系ハワイ人たちの真珠湾
第3章 「宣戦布告」の遅れは作為だったのか
第4章 ルーズベルト陰謀論はなぜ流布したか
第5章 開戦は避けられなかったか
第6章 チャーチル陰謀論の正体
第7章 歴史修正主義の罠

著者等紹介

柴山哲也[シバヤマテツヤ]
1970年に同志社大学大学院新聞学科を中退し朝日新聞社入社。大阪本社、東京本社学芸部、『朝日ジャーナル』編集部、戦後50年企画本部などに所属。退社後、ハワイ大学客員研究員、米国立シンクタンクのイースト・ウェスト・センター(EWC)客員フェロー、京都大学経済学部・大学院経済学研究科講師(非常勤)、京都女子大学教授、立命館大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

95
今から80年前の1941年12月8日真珠湾攻撃は歴史的事実だが、事前の宣戦布告がなかったことについて外務省は駐米大使館の責任としており真相は闇の中にある。世界的に見て国際法違反は明らかだが、ルーズベルト陰謀論のため日本に罪はないという「歴史修正主義」が戦後70年以上経てから表舞台に出るということ自体、世界からの日本への信用を貶めている。「仕方がない」という言葉も、マスコミを含めお上からの命令に従うしかないという国民の主体性のなさを表している。知れば知るほど実態がない雲をつかむような話だが、事実だけは残る。2021/12/09

skunk_c

12
ベテランジャーナリストが真珠湾攻撃にまつわる様々な「陰謀論」を検証したもの。特に歴史修正主義にたいして危機感を持ち、先達の仕事の他様々な公文書にアプローチをしてその問題点を暴き出している。印象に残ったのは「事実を素直に読む」こと。修正主義や様々なドグマにとらわれた歴史(行きすぎた唯物史観もそのひとつだと思う)では、結論を「かくあるべき」と暗黙のうちに設定し、それに沿うように歴史的事実を取捨選択したり解釈したりしがちだ。それを戒めるこの言葉は重い。真珠湾前後の日系ハワイ人の生活の様子が興味深かった。良書。2015/12/28

シロクマとーちゃん

5
まず、歴史修正主義とは何を考えさせられた。もともと、戦争に関わる明らかな事実を、なかったことのように主張する悪意に満ちた行為で、例えば、ナチのガス室はなかったとか、ホロコーストは捏造だとか、その主張のバカらしさは自明のようにも思えるが、記録やデータを見ずに、自分の信じたいことを信じるという人間の性質ゆえに、厄介な問題だ。ましてや、この本で扱われている真珠湾攻撃の宣戦布告が開戦後だったのは政府の誰かの意図があったのか、単に、在米大使館員の怠慢のせいだったのかという議論は事実を証拠立てて知ることは難しい。2022/02/04

しんすけ

5
本書は主題として「真珠湾」が取り上げられているが、著者の語りたいことは昨今の歴史修正主義への警告であろう。本書の最終章に「どんな国の歴史であっても、公開された資料のもとで、世界的に共有された事実を素材として、歴史の是非や善悪の価値が自由に議論されるものでなければならない。(p276)」と書かれている。昨今の日本の状況は、この方向とはまったく逆に進んでいいる。都合が悪い事実には目を瞑り、中国大陸への侵略も無かったかのような作文を見ることが多くなった。2016/02/19

よしゆー

3
真珠湾攻撃を実は事前に米大統領は知っていて、米国民を欺いて攻撃を座視したという陰謀論について知りたいと、探した文献の一つであった。この本はその動機がいかに愚かなものかを思い知らされる。太平洋戦争が始まった原因は多分アメリカにもあるという主張は、これ自体、日本軍の 行為による被害からの責任を回避し、日本国民の犠牲についても責任を回避することにつながる。戦後日本の人格分裂状態を論断する。戦後史の必読書。2021/03/26

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