内容説明
グローバル化の進展の今日、すでに1970年代初頭、従来の「白豪主義」を一擲し、国是として「多文化主義」を推進してきたオーストラリアの歩みは、今や全世界にとって貴重な経験である。同国の言語教育政策の詳細な分析・考察を通じて、多文化主義が内包する「多様性」と「統一性」との矛盾・葛藤、さらにその持続的努力が拓きつつある「共存」の可能性を具体的に描き出した労作。
目次
研究の目的
第1部 オーストラリアにおける国家言語政策の成立とその変遷(オーストラリアにおける二つの国家言語政策;国家言語政策の必要性をめぐって)
第2部 オーストラリアにおける言語教育政策・その実施状況(英語のリテラシー教育;アジア言語の教育;コミュニティ言語の教育)
結論
著者等紹介
青木麻衣子[アオキマイコ]
1976年生まれ。神奈川県横須賀市出身。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。北海道大学大学院国際広報メディア研究科博士後期課程修了。博士(国際広報メディア)。現在、日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。