内容説明
昭和21年以来約6年、わが国教育が直面する重要課題を次々に審議・建議し、6・3・3・4制を初め戦後の抜本的改革を推進した教育刷新委員会―ここで常に主導的役割を果たした南原繁の全活動とその卓越した人格・思想を原資料を通じ活写する同時に、南原と共に委員会に結集し叡智を傾けた人々の真摯な活動と努力を詳述した本書は、まさに戦後教育改革原点の精神を伝える労作である。なお、寺崎昌男東京大学名誉教授の特別寄稿を収録。
目次
序章 戦後教育改革の出発点―占領統治と教育改革の始まり
第1章 教育刷新委員会の発足と活動―内閣に置かれた委員会
第2章 戦後教育制度の骨格の提案―昭和二一年度の教育刷新委員会
第3章 学校整備の財源難と新制大学のスタート―昭和二二・二三年度の教育刷新委員会
第4章 政治状況の変化と改革の行方―昭和二四‐二六年度の教育刷新審議会
第5章 教育刷新委員会と南原繁―六年間の活動を振り返って
終章 二一世紀の教育改革と教育刷新委員会から学ぶこと
附録 教育刷新委員会に集まった人々
特別寄稿 教育改革者としての南原繁―真理・創造そして平和の探求者
著者等紹介
山口周三[ヤマグチシュウゾウ]
昭和17(1942)年岡山市生れ。岡山操山高校、昭和39(1964)年東京大学法学部卒。建設省入省。平成4(1992)年国土庁官房審議官。平成19年(2007)年(財)建設業適正取引推進機構理事長。南原繁研究会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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