内容説明
安藤忠雄の「光の教会」の扉を開くとそこに現れるのは、国際法の不条理の世界。理論との格闘で消耗し、現実の苛酷さにめげてしまったら、けらえいこ、槇村さとる、山科けいすけのマンガでほっと一息。無い知恵絞って考えよう、不条理を解く方途を。
目次
国際社会における法
国際法のあり方―国際法の認識根拠
国家その他の国際法関与者
国家の違法行為と責任
地球の領域的秩序
国籍
人権―国際・民際・文際的保障
世界経済と国際法
地球環境と国際法
紛争の解決と国際法
武力の規制と平和の維持・実現
武力紛争法
著者等紹介
大沼保昭[オオヌマヤスアキ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授(国際法専攻)。1970年東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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評者が読んだのは初版水色の表紙。デザインは同じ。原発事故で汚染水垂れ流しで海洋法に関心があった(248ページ~)。国連海洋法条約は重要だ(250ページ)。なぜ、東電や日本政府に国連は強く条約違反を言わなかったのか。日本人としても疑問だ。これは「海の憲法」である東電の垂れ流し。憲法違反つまりは条約違反ではないか。水素爆発のときも越境汚染は明白で、なぜ咎められなかったか。チェルノブイリのときはどうだったか。そんな疑問は解消していない。WTOはTPPと相関が強い。米国には敗訴の威嚇がある(403-04ページ)。2012/11/30